いやぁ、おもしろかった。問いかけ、考えさせる文学的映画だった。上から目線でなく、のめりこむようにして見た。
この映像を通して私たちが目にするのは、荒野である
まだ、うまく感想を言い表せない。白昼夢と記憶の断片がないまぜになって、“目の前の現実の時間”が揮発していく“イリュージョンのような魔の刻”に変質していく・・・そんな第一印象。
映画「デルタ」に湧き漂うのは、小川国夫の途切れがちに届く声だ。小川はフォークナー文学の特質を〈知りたいか、それなら教えない〉と看破したが、3人の映像作家は聴くことに努め、現実に滲入してくる幻視を紡いだ。人間は生きた時間の堆積する記憶を、生きられる時間の中に手繰っている。〈知りたい〉、〈教えない〉の駆け引きに立ち上がる小川文学は、先鋭で詩的な映像芸術に木霊して、観る者の胸に声を聞き届けようとさせる。
冴えてる輩はみんなピンと来るでしょう。ここで何を見て、何を聴いて、何を嗅いで、何を味わえばいいかを。奴ら本物のギャングでしょ?きっと。
静岡の風土とはどんなものなのか、知りたくなりました。
20年くらい前に「静岡は気候が温暖だから、カリフォルニアみたいなもんで、ヒッピーみたいな奴が多い」というようなことを、静岡出身の知人が教えてくれたことがある。特に印象に残った『ハシッシ・ギャング』は、そんなことを思い出させてくれた。土肥さんみたいなヤバい兄貴、絶対居るんだよな。結局、いくらキメてみたところで、幻想の果てにあるのは現実なのだということを思い知るのだ。
・驚いた!小川作品に近い!
・言葉がいつまでも頭に残りました。
・静かなる映像美!
・地元の風土が非常ににおっていた。
・些細なことと、重さか、バランスがすばらしかった。
・炭焼きの老人のすべてが心に残った。消えて行く生を無駄なく見事に映像の中で表現している。
・ぞくっとしました。
・おもしろかった。ありだと思った。
・音の編集、画面の切り替えに、もっていかれるような感じを受けました。まったく意味がわからないながら、見て、すこーんと何かが抜けるような気がして良い気分になれました。
・原作からの脚色がどれも素晴らしかったと思います。字幕をつけて海外に出品したらいいと思います。
・映像化、おもしろい。どれもよい出来!
・自分は藤枝出身ですが、自分の育った町をこのように映像を通して見ると、驚くほど非日常的に見えて新鮮でした。
・(原作の)作品とはまた違った切り口という感じがありました。作品の重さ、パワーがありました。
・期待通りの意味不明な仕上がり(笑)。小川作品の「はあ?」と言いたくなる難解さが各作品にも十分に生かされていました。素敵でした。←本音です。
・私たちは幻聴を聴きつづけているのかもしれない。
・見事な詩的空気がありました。濃密にして同時に空。確実に連れていかれました。
・小川国夫の言語世界は映像化不可能と思っていた。しかし、映像作家それぞれの手法でせまっていた。
・言葉(セリフ)が生きていたと思いました。3作品というのは見やすく、個々の個性はありながら共調しているところがとても良かったです。
・小川国夫さんの事、あまり知らなかったのですが、3本拝見して、何か伝わってくるもの、確かにありました。映像化、大変おもしろい方なのだろうと思いました。3本3様、美しい。
・三作品とも原作が読みたくなりました。どんな元の文章からこういった形に最終的にでき上がったのかとても気になります。
・重厚なる濃い印象をただよわせたもので、見終わったあとも映像の印象が、じわりじわり、浮かび上がってきます。
・新鮮な感動をうけました。
製作 映画「デルタ 小川国夫原作オムニバス」上映委員会
お問合せ delta.movie2010@gmail.com