12/21のスペシャルゲスト・司修さんにちなんで、
司さんと小川国夫さんの“共演”作を今日も一冊。
1989年6月発行の『遊子随想』(岩波書店)は、
装幀だけでなく、本文中に置かれている絵も司修さんによるもの。
この本が刊行された当時、司さんの個展“遊子随想展”も開催されたとか。
司修『影について』(講談社文芸文庫)の巻末に置かれた
著者自身による“年譜”ではこの個展に触れて、
打ち上げで小川国夫さんと酒を「飲みすぎ」た出来事が
ユーモアたっぷりに書かれています。
『遊子随想』は、著者自身の、若き日のヨーロッパ放浪の旅を中心に
書かれた《旅》のエッセイ。傑作です。が、残念ながら現在は絶版。
ご興味もたれた方は、図書館か古本屋で探してみてください。
下窪俊哉