小川国夫氏の郷土は、静岡県藤枝市。
この藤枝というところは、「気候が温暖で、人々も割合常識的で、マイナス点が少ない」というようなことを、小川氏が何かのインタビューでお話しされてたように記憶します。
小川さんは、30代の頃、郷土藤枝を創作の場として選び、そこで生涯創作を続けられました。
「藤枝がいいとこでも悪いとこでもなんでもいい、ここにいれば僕は書ける」というようなことも仰っていたように記憶します。
私も藤枝出身。
気候が温暖、とは言え、夏は非常に暑いのなんの。
夏バテ気味にじっとりした畳の上にうつ伏せに倒れ、扇風機を回していた子供時代。
土曜に学校が半日で終わり帰宅すると、昼食はだいたい冷や麦(ソーメン)で、がっかりしてた、あのガラスの器・・・
みなさんも幼少期の夏の思い出は郷里の風土と相俟っていることでしょうね。しみじみ。
そして今年は小川作品「悲しみの港」にも出てくる、四年に一度の大祭(おおまつり)の年です。これについてはまた。