去年の今頃、この映画は目下、撮影準備に大わらわの頃だったと記憶してます。
この映画、監督が三人おりますが、全く違う毛色をまとい、タイトル「デルタ」のごとく、それぞれが、ちゃんとした一本の川として、動いていました。
撮影の中心地は、藤枝とその周辺。
昨年秋の初上映をご覧くださったのは、ほとんどが地元の皆さん。
自分たちが住んでいる場所の見知った風景が、小川文学世界の中の映画の風景になっているのを目撃する・・・
どんな感じだったんでしょう、
一つ、面白かったのは、上映後、観客のお一人が、映画の話の中で、A地点からB地点に歩いて移動するところがあるのですが、実際にはA地点とB地点は、方向がまったく正反対だという地理的な矛盾を、冗談でですがご指摘くださったことで、あー、地元ならではだなーと思った次第です。
そういえば、東京でご覧くださった知人の方で、静岡県出身の方も、「あの音は静岡の音」「あの空は静岡の空」など、各所で静岡を発見し、懐かしくなったと仰ってました。
まとまりませんがこのへんで牢