ご鑑賞いただいたお客さまよりご感想いただきました。“小川国夫”を通じて知り合った友人です。裂こういうときはネタバレ注意と言った方がいいのだろか怜
小川文学と映画の関係、下記感想を書いてくれたかいさんの視点が面白かったのでご紹介させて頂きます裂
感想:
特に惹きつけられたのは、『マグレブ』と『駅の明り』です。
『マグレブ』は、原作も思い入れが深い作品ですが、
主人公岩原の雰囲気が、小川さんが出演しているみたいに楽しめました。
岩原を演じていた役者さんは、小川さんによく似ていますね。
岩原=小川さんと思って読んでいた頃もあります。
軍隊の幻聴を聴き合うシーンは、映像で初めて見たので、鮮明に記憶に残りました。
次の物語(どの作品か、記憶が曖昧ですが)を手にしている岩原のシーンがとても好きです。
『駅の明り』は、原作を読んだ時、「浩の不良!」とよく突っ込みを入れて読んでいました。
原作では、抱いた後は「彼女の体に惹かれてもいない」なんて、
男としてはひどい・・・と思ったことがあります。
卒論で「小川文学は不良」と書いて、学生の頃、ゼミの先生に呆れられたことがあります。
でも、映画のラストでは、その反対に、浩が蘭子を大切にしているように見えて、
二人の結びつきや、自転車に一緒に乗るシーンが素敵でした。
正反対の捉え方ができて、とても参考になりました。
浩と蘭子が結ばれるシーンが、映像で見ると、私にとっては刺激が強く、
(一応、私が未婚ということもあり・・・)
その後の作品を見るのに、ちょっと放心状態になってしまいました。
でも、とても楽しかったです。
『他界』と『ハシッシ』は、少し「観るのに長い」という印象を受けました。
(私が映画を見慣れていないせいもありますが・・・)
原作の妖しい雰囲気や、不思議な雰囲気は、観ていて面白かったです。
窓の外に汽車が通っているシーンや、夜景の中の街の明かりの中の不気味な幻聴のシーンは、とても迫力がありました。
『ハシッシ』のラストで、
(「あの女がこの世にいる限り、貴様もいることができるってことか」「そうだよ」)というのを、
私は、「究極の愛」と分析したことがありますが、人によって、様々な解釈がありますね。
来月、私は誕生日を迎えるので、
素敵な誕生日プレゼントをいただいたみたいに楽しい時間を過ごしました。
かい