今回、ロードショー前と、ロードショー中にも、何度か、神田神保町や早稲田の古書店街を中心に、チラシやポスター、配らせて頂きました
神保町は、与那覇監督(「誘惑として、」)が足繁く、回ってくれたんですが、その時、
「小川さん?よくその辺りを歩いてらしたよ~」とか
「小川さんの映画っていうんなら、置かせて頂きますよ」など、
ありがたい反応をたくさん頂いたそうです漣
映画を見に来られた方の中にも、出版社の方などがいらして、よく水道橋のどこそこで飲んだ、などのお話を伺ったこともあります。
昨年秋、映画のロケハンで、撮影候補地を回っている時もそうでしたが、小川氏が「つい、さっきまで、そこにいらした」ような気配を感じることが何度かあって、神保町のお話なんかも、同じような感覚に陥ります。
考えてみたら、この映画も、特に「誘惑として、」と「他界」は、そういう、不在感が、物質として、そこに“ある”ように感じる作品でした。
9/3までの渋谷アップリンクでの上映、ご覧頂けたら幸いです獵
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チラシにシールを。
藤枝での上映が決まり、目下、今あるチラシに藤枝上映を知らせるためのシールなんぞを貼っております。
この映画の上映委員会の拠点はここ、下北沢天狗ゼリー!サムライアイスクリーム!。
ここで昼夜、アイス作りながらチラシにシール貼ったりもなされているのでした玲
8/20のトークのもよう
さて、レイトショー最終日は、「誘惑として、」出演の佐久間麻由さんをトークゲストにお招きしました獵
佐久間さんは、舞台、映画、雑誌、ラジオと幅広く活躍される女優さん。華奢で、大きな瞳が印象的な佐久間さん、「誘惑として、」では戦後すぐくらいの時代設定の中、“何者かになりたい女(「誘惑として、」作品概要より)”を見事に演じきっておられます。
トークでは、撮影の裏話や、ご自身の映画や舞台への取り組み、9/4より公開の主演作「名前のない女たち」のお話など、色々お話しくださいました。
そしてなんと、8/30発売の雑誌プレイボーイに、グラビアで8ページ登場されるとのこと。ものすごく素敵なグラビアに仕上がっているという噂。要、要、要チェックです烈
佐久間さん、ご来場のみなさま、ありがとうございました!
8/17のトークのもよう
8/17の上映後のトークゲストは、映画監督の坪川拓史さんでした。坪川監督のサイトはこちら。映画「美式天然」でトリノ国際映画祭でグランプリと観客賞をW受賞、映画「アリア」でもフランスでも賞を受賞など、数々の受賞歴を持ち、ご自身は“くものすカルテット”というバンドでアコーディオンも奏でてしまうという多才な監督。
「誘惑として、」の与那覇監督とは坪川監督作品のスチルやメイキングを担当したりして、10年来のお付き合いとのことで、リラックスした優しい雰囲気の時間となりました漣
映画の感想は、見た直後だったのでまた今度、とおあずけになりましたが、今年春に、川端康成原作で「掌の小説」というオムニバス映画をお造りになっていた坪川監督。オムニバス作品をつくることの大変さなどに少し触れてくださいました。
そしてDVDは、8/18より発売獵川端文学の魅力がぐっと詰まっていて、一貫した世界観にすうっと心が導かれる映像集。是非チェックしてみてください裂
そしてなんと映画「アリア」の予告編までご紹介くださいました烈
それを見て・・・個人的な思想ですが、男女の連れ合いで、女が先に死んじゃダメだ、と今まで信じてきましたが、坪川監督のような人がこの世にいてくれるんだったら、別に逆でも全然大丈夫だったんだな、と、男の残酷さ(強さ)を信じる気持ちになり、少し気が楽になりました獵←唐突にすいませんっ
坪川監督の新作「ハーメルン」は、来年、公開される予定とのこと。
今から楽しみです囹
8/14、15のトークのもよう
さてさて、8/14は、「他界」監督高野貴子(たかのよしこ)さんと、高野さんが所属する映像制作集団・空族(くぞく)の監督、富田克也さんにお越し頂きトークでした。
空族の第一作目はなんと、小川国夫原作「エリコへ下る道」でした。もう15年前のお話。残念ながら、最後まで撮りきること無く、途中で頓挫してしまった幻の映画だそうで、その内容について、“若気のいたりが満載”と富田監督は謙虚にお話しされてましたが、実験的な試みに満ちた作品だったことがうかがえます。
いつかどこかで、もしかしたらそのフィルムが、どこかで見れる日が来ることを祈ります。
現在は、新作「サウダージ」を目下編集中の富田監督。「サウダージ」は、土方、移民、HIPHOPの三本柱で構成される、地方都市の現在の姿をテーマとした作品。期待が高まります。
そして8/15は、作家の下窪俊哉さんがトークゲスト。下窪さんは、小川国夫氏が大阪芸大で教えてらした頃から氏と親交があり、「アフリカ」という同人誌も作られています。
この度の映画に関して、下窪さんなりの回答というべきか、この映画の特集本であり、小川国夫副読本を作ってくださいました裂(過去の日記はこちら)
この日のために、下窪さんは、小川国夫氏の秘蔵録音(氏がお話しなさっている声を録音したもの)を、特別に少しご紹介くださいました。“書く”ことについてなど、語られているものです。小川氏独特のサービス精神と優しさからか、表現力が豊かで、言葉の表面(現象)だけ聴くと、おもしろ可笑しいことをおっしゃっているように聞えますが、本質は、ご自身の“書く”ことへの追求の仕方だったり、とても厳しい作家の戦いについてお話しされていました。下窪さんは、本について、小川さんのこと、映画のこと、色々なことをお話くださいました烈
下窪俊哉さんによる別冊アフリカ「海のように、光のように満ち」は、アップリンクXの受付で、500円にて好評販売中です。映画を見た方も、見る前の方にも、作家・小川国夫をご存知の方も、そうでない方も、楽しめる充実した本です。見本も置いてありますので、是非手に取ってご覧ください獵
富田克也監督、下窪俊哉さん、ありがとうございました烈
最後に特大付録として、与那覇監督が送ってくれた、別冊アフリカ「海のように、光のように満ち」を持っている町田マリーさんの写真を貼付けさせて頂き、今日はこれにて失礼いたします玲
8/13のトークのもよう
8/13には、上映後、映画「美代子阿佐ヶ谷気分」に主演されてる女優の町田マリーさんと、同作、映画監督の坪田義史さんにご来場いただき、トークイベント行いました。
綺麗な浴衣姿の町田マリーさんと、映画×セックスの独自の視点をご披露くださった坪田義史さん。
映画「美代子阿佐ヶ谷気分」には、カメラマンとして「誘惑として、」与那覇政之監督、「ハシッシ・ギャング」のカメラマン山崎氏、照明の宮下氏、俳優では本多章一さん(「誘惑として、」出演)、松浦祐也さん(「ハシッシ・ギャング」)も出演しているという、映画「デルタ」と一部深い関わりのある映画。
DVDが発売されています。是非チェックしてみてください。
現在、「美代子阿佐ヶ谷気分」は海外を回られているとのこと。注目です。
8/12のトークのもよう
8/12の上映後は、舞台演出家で、ドキュメント映画を作ったこともあり、過去に小川国夫原作の舞台を行ったこともある、平松れい子さんをお招きしてのトーク。
平松さんは、Ms. NO TONE Theater Companyミズノオト・シアターカンパニー
主宰です。いつも会うと頭が開かされる野性と知性の人。
これまた注目の演出家です。
8/10、11のトークのもよう
8/10は、公開前の関連上映でもお世話になったHOPPEのアニメーション「花子」の上映。ほんわか、キュート、不思議な世界をお楽しみいただけましたでしょうか?
HOPPEの江蓮さんは、「誘惑として、」の美術を担当。丹精こめられた美術群が光ります。しかもなぜか、汚いものを作っても汚く見えない、なんというか、雑じゃあ無い。
雑な人はなかなか美術なんてやらないかもしれませんが・・・。江蓮さんの美術は「誘惑として、」の強度をさらに高めています。
ありがたいことにこの映画、「もう一回見たい」というリピーターの方がわりと多くいらっしゃいます。回数見るごとに、色んな発見があるとのこと。
さて、そんなデルタを、もう2回は見てくださってる映画監督の七里圭さんが、8/11はゲスト。
上映後、与那覇監督、小沢監督とトークを行ってくださいました。
大変面白い方で、しかも小川国夫さんとの関わりも深い藤枝静男小説を読まれるとのこと。今後とも要注目の映画監督です。
七里監督、ありがとうございました獵
8/8、8/9のトークのもよう
暑くも若干暑さが緩んできました今日この頃・・・でも暑いですね。
さて、渋谷宇田川町のアップリンクでは、まだまだ引き続きレイトショー開催中です。
8/8には、映画監督の佐々木誠さんをゲストにお招きし、トークを開催しました。
デルタについて色々質問してくださったり、佐々木監督の新作「(タイトルは未定)」の紹介映像や、9/10にも再度アップリンクで上映される「Fragment」の予告編などもご紹介いただきました。
佐々木誠さん、ご来場の皆様、ありがとうございました!
そして、8/9は映画「ハシッシ・ギャング」に楽曲提供してくださってるヨシノトランスさんによるライブ!
今回は、ヨシノさんのシタールと、ハチさんによるiPhoneシンセサイザー2台の投入!
iPhoneシンセなんて、ホント、身軽だし無料アプリだし、面白い物ですね。
演奏は、映画にも使われている曲。まるごと聴くと、映画とリンクしつつ、また違った趣がありました。
とても気持ちのよいひとときでした。
ヨシノさん、ハチさん、ご来場のみなさん、ありがとうございました!